<a href="http://www.nhk-p.co.jp/event/atagoyama/">愛宕山古典芸能祭</a>

ダンナさんとお散歩がてらNHK伝統和楽団のコンサートを見に行く。
野外のせいと、楽器構成のバランスの悪さ(箏が6面、十七弦2面、なのに、三味線と尺八がそれぞれ一人!)のせいなのかも知れないけれど、私が今まで見聴きした演奏ってレベルが高かったことに気付く。
このイベントを見て聴いて「私もやってみたいな」なんて思う人はいないだろうな。こういう機会に邦楽に興味を持つ、普通の人々が増えて欲しいと思うのに。一見そういう演出を装っていても、はっきり言ってとんちんかんだ。せっかくの演奏者へのインタビューも、工夫のなさから結局は、親が演奏家であるから、幼少の時からやらされていて、環境が整っていたから現在に至る……みたいな構図を聞かされては引くだけ。楽器の値段も比較もしないで知らされても。。
伝統音楽を次世代へ広く伝えたいとか偉そうなこと言ってるけど、全くそれは伝わってこないし、そういう考えのもとに物事が行われているとも思えない。限られた人たちのための音楽という印象を強めるだけ。
この世界のこういうところが嫌いだ。まじめに勉強したくても、今日みたいなのが完成型かと思うとモチベーションも下がる。