試写会 「歩いても 歩いても」

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ダンナさんに振られてしまったので結局1人で鑑賞。しょうがない、平日の6時待ちあわせはむずかしい。
開場直後にまもなく複数席の確保が難しいほど盛況。
私は1人だったので、真ん中のいい位置にもぐりこめました。

先月の「ぐるりのこと。」と主催も曜日も時間も同じなのに入りがぜんぜん違いました。不思議。
そういうわけで、この作品も、テーマは「家族」。参ったなあ。
ちょうど「ぐるりのこと。」のリリー演じる夫は人が良すぎて、「歩いても 歩いても」の阿部ちゃん演じる良多のほうがリアルだと書いてる人がいた。うーん。そうかも。

「ぐるりのこと。」は夫婦だけど家族、だと思ったのは、夫婦であることで当たり前だけど、家族を感じたい自分の意識が強かったのかな。
なので、世間的に家族といえばこっちのほうなのかもしれない。でもやっぱり「娘」としては、傍観者でしかいられないそういう作品。
息子が主軸だからね。息子と父、息子と母…私は「娘」だし、「息子」もいないので、どうも蚊帳の外。
長女のちなみ(YOU)に自分を重ね合わせることが出来なかったからでしょうね。私だったら、どっちかっていうと、立場的にゆかり(夏川結衣)のほうだし。
だから、この家族の話はちょっと輪の外からの目線かなあ。
そういうわけで、主人公一家は長男を亡くし、嫁のゆかりは前夫を亡くし……父を亡くし家族を失うことを知っている私は、過敏になるほどそれ(母や、夫を失うこと)を恐れているところがあるので、もっと共感してもいいはずなんだけど、どうもできなかったな。

しかし、この試写会での反応の大きさはなんなんだろう? 違和感を覚えるほど、笑うところにみんなが過剰反応しているというか、いや、確かにおもしろいし、笑ったけど、そんなに?みたいな。信者多数?とか思っちゃった(笑) 私も好きだけどね、是枝監督は。「幻の光」と「花よりもなほ」は観てないけど。

冒頭の母娘の料理のシーンが良かったな〜と。どれも作りたいですもん。枝豆とみょうがのまぜ寿司、とうもろこしのかき揚げ、豚の角煮(大なべで、大きいカットで)、大根と人参のキンピラ(立派な大根1本むいてるよ・笑)とか。母が料理上手だからといって、娘も料理上手とは限らないのだ(苦笑)
夏川結衣、キレイだったなあ。ちょっとドラマ「青い鳥」を思い出しちゃった。
それから、映画を観終わって、タイトルの読む調子が変わってしまったわ、それかよー!!みたいな(爆)