『トウキョウソナタ』舞台挨拶付き試写会

今回も相方が見つからずに一人参加。仕事終えて18時開場の会場に着いたのが17時半ごろ。
7階会場からもう5階までびっしり列が!
招待状には「ゲスト登壇者あり」程度しか情報がなかったけれど、カメラもたくさん入っているし、プレス席が2列も。
で、一人参加の有利さで、3列め下手に陣取ることが出来ました。むふ〜。カモーン! キョンキョン(爆)
監督、キョンキョン、香川照之井川遥アンジャッシュ児嶋、子ども役の二人が登場。津田寛治にも来て欲しかったな〜(笑)
下の子は撮影時より、15センチ身長が伸び、声変わりもしたとかで、スクリーンの印象とはちょっと違った。映画の中では少し柳楽くんぽかった。上の子はこの作品で「役者という職業を与えてもらった」とか言ってたけど、ビミョー(苦笑)あれくらいのスポーツ刈嫌がってるようじゃまだまだ。。

私、黒沢清監督作品、実は初めて。

東京に暮らす、ごく普通の家族がたどる崩壊から再生までの道のりを、家族のきずなをテーマに見つめ直した人間ドラマ。

舞台挨拶のあと観たのが大きいんだけど、髪型と洋服は大事だなあと40代としては思ったですよ。
だって、舞台挨拶のキョンキョンは膝丈のシルクサテン?の変形バルーンワンピに黒のタイツとハイヒールのあと、
ゆるソバージュヘアにプラの地味なバレッタ、Aラインのロングスカートにペタンコ靴、ありえないほど安っぽいバッグでほんとうに疲れた主婦だったんだよね。見事すぎる。
もちろん舞台挨拶張りの服装とか高価でオサレを追求するという意味ではなくて、注意しなければいけないな、と思いました。

作品自体はというと、再生できるとは思えない展開で、その崩壊具合も生易しくなくてビックリしたんだけども、私が佐々木恵(キョンキョンの役)だったら、あそこで薬でも飲んで流されちゃいたい!とか、激突だ!(ネタバレになるので詳しく書けないけど。)と思うだろうなあと。そのほうが楽だもんね。家族に囲まれて暮らしているのに孤独を感じながら生活を続ける主婦。「1人なのに孤独」これにどうやって向き合っていけばいいのか考えさせられた。
若かった頃は、強がりもあって、向き合わずにその場から逃げてきた。でも、もう、きちんと向き合わないといけないというか、むしろ向き合って生きたいと。
家族なのに心が通っていなくて、ただの同居人と化してしまうことがどれだけつらくて、むなしいか…。

確かに重いテーマだし、実際重い場面もたくさんあるけど、笑いを誘うシーンも結構あって、それが意外と自然なんだよね。だいたい笑いのシーンてわざとらしさを感じるんだけど。
とにかく、泣きたいシーンはいくらでもあったんだけど(年代や立場的に佐々木恵に感情移入するしかない)、ここで泣いたら自分的にある一線を越えてしまう気がして踏みとどまった。彼女に感情移入して泣いてしまったら、何かが壊れてしまいそうで。
エンドロールが流れ始めると、普通だったら音楽がかかるんだけど、そうじゃなくて。てか、この余韻を感じずにとっとと席を立つ人たちが信じられないというか、もったいないというか。
終わって、明かりがついたら自然と拍手が。こんな映画初めてでした。

余談だけど、一瞬前に済んでた建物が映ってた。高速道路側からなので、一戸建てが立ち並ぶ町並みの向こうに首都高、私たちが住んでた古い2棟の建物。その間に見える高層マンション。。
その1戸建ての地域は開発されるはず。

ほんとに最近は、予告でネタバレしてたり、多くを語りすぎなのはなぜだろうか?